GEMITS|岐阜救急災害医療研究開発機構

GEMITS

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[ Global Emergency Medical supporting Intelligence Transport System ]
GEMITSとは急性期医療に必要な判断の元となる知識(Intelligence)を病院前から、病院内、病院間そして最後には介護まで連携するためのシステムです。
基盤となっているのは2009年から岐阜県で始まったMEDICAという医療情報ICカードです。
そのカードは救急時に必須の情報と固有のID番号を持ち、その番号で様々な医療サービスを紐づけています。

2008年 コンセプトモデル『GEMSIS』

GEMITSの元となったのは、2004年ころから岐阜大学医学部と工学部で検討されたGEMSISというシステムです。
この概念は、刻々と変る各時点での情報を記憶させ、A病院では脳神経外科の医師がいま何人当直していて、空ベッドはいくつか、といったことが、センターですぐわかり、患者とうまくマッチングできるような仕組みです。
このコンセプトが実証実験になり、事業となりつつあるのがGEMITSです。

2009年-2012年 病院前連携の構築

【Right patient to the right hospital】の実現に向けたGEMITS構築
・ 病院前情報と現場情報をリアルタイムにマッチングさせ搬送先病院選定の質向上を図る
・ 事業計画:平成23年 システム検証、平成24年 拠点拡大、平成25年 広域化対応
・ 推進体制:申請者「岐阜大学」、再委託先「(株)IIC・沖電気工業(株)」支援団体

2010年-2011年 病院間情報連携の構築

県内6市の二次・三次医療機関8拠点を「GEMITSネットワーク」で連携し、患者情報を共有することで転送等緊急判断の迅速化・適正化を図る
GEMITSネットワークと3つのシステムが連携し、プラットフォームを構築

2010年-2011年 ID連携の構築

二次医療機関3拠点を連携し、患者情報を共有し利活用することで、救急夜間当番病院における救急処置の迅速化・最適化を図る
救急患者情報ネットワークにて「岐阜医療圏救急サービス」を提供
参照:自分情報システム

2010年-2011年 緊急介護支援の構築

医療機関1拠点と介護施設3拠点を連携し、要介護者情報を共有することで、緊急対応の際、緊急入所若しくは緊急搬送の迅速化・適正化を図る
介護支援情報ネットワークと介護支援情報システムにて「介護サポートサービス」を構築

2010年-2011年 階層別トリアージ運用事業

地域ICT広域連携事業『階層別トリアージ運用事業』について
当法人では、総務省委託により、家庭、救急相談コールセンター、救急車、医療施設等、救急搬送の各階層において、適切なトリアージの判断と各階層間の情報連携、医療リソース活用の最適化を目指し『階層別トリアージ運用事業』を推進しております。

1. 札幌市における「電話トリアージ」の活用
「トリアージ」とは災害発生時等に緊急度の高い順に治療の順序を決め、傷病者の救命に最大の効率を上げるための技術です。
また、既に札幌市で実施されている「産婦人科救急電話相談」サービスのように、電話によるトリアージによって不要な救急搬送要請、慢性的な救急医の不足による「医療の質の低下」を軽減する策としても活用がなされています。

【札幌市産婦人科救急電話相談】
助産師による産婦人科に関する電話相談
時間:夜7:00~翌朝7:00まで
電話:011-622-3299
※なお、興味本位やお試しで電話をかけないようにお願いします。

2. 本事業の取組み
ICTシステム構築としてセルフトリアージシステム、トリアージ判定支援システムの開発を行ってまいりました。
また、岐阜における患者情報管理のための医療カード運営の仕組みを高度化すべく、医療カードの読取り用新端末の開発や、岐阜と札幌のシステム連携の仕組み作りを行いました。

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